場作り


今年の1月、びくびくしながら「今年中にお店(実店舗)をひらきたい」とinstagramに書いたところ、たくさんの方から温かい言葉をかけていただきました。

で、現在5月...。

「今年中」という目標はかわっていませんが、いつになることやら...という感じです。

といいますのも。

すべて1から手作りで作っているからです。それはもう建物の基礎から...😅
しかも上記の投稿をした時点では、動き出してから7か月ほど経っていました。気の長い話ですよね...。


効率悪いことこのうえないのはわかっているのですが、この「お店をつくる」という作業じたいが私と家人のたのしみでもあり、趣味の活動のようなものでもあったりします。しかし平日はふたりとも仕事に行ったりしているため、休日(※天気のよい)にしか作業ができないこともあって、本当に亀の歩みです🐢🐢🐢
よく、お店をオープンさせた方々のインタビューとかに「自分で改装して」みたいなフレーズが出てくると思うのですが、「改装」という2文字の内訳というか、そこに込められた作業量の膨大さを実感するようになりまして、この言葉の重みは全然2文字分じゃないなとすごく感じます。

そして膨大な作業をしながらどうしても思ってしまうのは、

こんないなかの住宅地の片隅でひっそりお店をひらいたところで、誰が来るっていうんだろう。ということ...。

東京と違って笑っちゃうくらい人の少ない町で、建物も狭くて小さくて文字通り猫の額だし、前の道は一通だし、近くになんにもないし、そもそも私の人生いつもあんなだし...とネガティブな考えはとめどなく広がっていきそうになります。


でも、インスタにも書いたのですが、

そんな取るに足らない小さな小さなお店のひとつでも、ないより、あるほうが、世界がひとつ豊かになると信じてしまう私がいるのです。

いまどき本屋なんて成立できないと散々言われているのはもちろん知ってます。そしてその言葉が、もうずっと呪いのように私(たち本や本屋を愛する人々)の頭の上を覆いつくしています。

なのになんで?
こんな私に何ができるっていうんだろ?

ときどき、これは自分だけの利己的な欲求にすぎないんじゃないかという考えが浮かび上がってきて、そのたびに自分のなかで対話します。
でもそうすると、やっぱり、「ないよりあるほうがいい」と思ってしまうんです。

それに、もうずっと昔から、私の頭のなかには小さな本屋さんが存在していました。その本屋さんがいよいよ形を欲しがっている気がしてて、私は形を与えてあげたいと思っています。

求められているかはわからないです。そう思いたいだけかもしれない。
でも、自分の住んでいるこの町で、灯りをひとつともすって決めました。
たとえ誰も見てなくても、それだけで、世界がひとつ明るくなるのはたしかだから。


ほんとにほんとに亀さんなプロジェクトですが
こちらでも少しずつ、場作りについて書いていけたらと思っています。

「誰も見てなくても」って言いましたが、あわよくば誰かに見てもらえるお店になりたいです(・ ε ・)